本誌ウォッチディレクターが選んだ「スーツに合わせるならこの時計」

スーツに合わせるならこの時計

時計の合わせ方も脱セオリーが進んでいるからこそ、自分なりの流儀やロジックで装いとのミックス＆マッチを楽しむのが今どきの作法。そこで、本誌ウォッチディレクターが個人的ファッション目線で新作時計を品評してみた。是非スタイリングの一助としてほしい。

長年M.E.ファッション班でキャリアを積んできたが、2012年より『時計Begin』編集長を務め、今ではすっかり時計の人。今年より本誌のウォッチディレクターに就任。

VACHERON CONSTANTIN

ヴァシュロン・コンスタンタン

「フィフティーシックス・コンプリートカレンダー」

ヴァシュロン・コンスタンタン 「フィフティーシックス・コンプリートカレンダー」

「信頼感もウィットも醸し出せます」

セピアブラウンの文字盤がシックな新作。「スーツの本懐は信頼感の演出。それを手元で補強するなら、ヴァシュロンは最高の選択のひとつでしょう。ムーンフェイズつきのこちらは、信頼感に加えて大人のウィットも表現できます」ブティック限定モデル。自動巻き。径40㎜。PGケース。380万円（ヴァシュロン・コンスタンタン）

HERMÈS

エルメス

「アルソー グランド・リュンヌ」

エルメス「アルソー グランド・リュンヌ」

「秘められた遊び心が魅力的」

透明感のあるネイビーに目を奪われる一本。「専業ブランドにも引けをとらない本格的な作りと、一流メゾンならではのオリジナリティが宿るデザインを融合させている点が魅力。馬のあぶみに想を得たラグなど、さりげない独自性はさすがエルメスですね」自動巻き。径43㎜。SSケース。予価68万1000円（エルメスジャポン）